梅毒に感染したかも?男性も女性もチェックすべき症状・治療・検査法に関する解説

梅毒の症状・原因・治療・予防法をまとめました。梅毒は、性感染症のなかでもよく知られている病気のひとつです。最近になって、さらに増加しているといわれる感染症でもあります。梅毒とはいったいどんな病気なのか、どのようにして治療するのか。さらに効果的な予防法もふくめて、梅毒に関する情報をわかりやすくまとめました。

本記事の見出し

梅毒とは?

梅毒とは性行為が原因でおこる細菌性の感染症のこと!

梅毒とは、 「梅毒トレポネーマ」という細菌によっておこされる感染症です。性行為によって感染することが多いことから性感染症とされています。感染すると長い時間をかけて病状が進行していくという特徴があるといわれています。ケースによっては3週間あるいは3年、10年ともいわれる時間のなかで少しずつ進行していくケースもあるそうです。

また性感染症とされる梅毒ですが、症状は性器や性器の周辺といった部分的な症状だけでなく、全身に症状があらわれる病気であるとされます。症状には痛みやかゆみ、腫れ、発疹(赤く小さなブツブツ)などがみられやすいようです。また梅毒は潜伏期間といって、梅毒の原因菌に感染しているにもかかわらず、症状がみられない期間があるとされ、感染を見逃さないよう注意が必要だともいわれています。

日本性感染症学会 性感染症 治療・診断ガイドライン 2008
はじめに

今、梅毒に感染する人が増えている!

梅毒は、世界的に広くみられる病気で、古くから知られている感染症といわれているようです。長い時の流れのなかで、感染する人の数が増えてたり減ったりを繰り返しているようです。日本でも江戸時代には既に認められている性感染症のひとつであったともいわれています。

以前は、治療する手段がなく「恐ろしい病気」として人々を悩ませていた時代もあったようですが、戦後になると抗生物質が開発されることになります。それからは、梅毒に感染しても抗生物質を投与すれば治る病気になったことで、驚異的なものとは考えられるなくなったようです。

この抗生物質が使用されるようになり、梅毒は感染する人の数が減少していることもあったため、「昔の病気」といったイメージをもつ人もいるかと思います。しかし国立感染研究所の報告によれば、1987年(報告数 2928)をピークに、いったんは減少していますが、2000年以降は再び増加する傾向にあるようです。全国で報告された梅毒の届け出件数は、平成26年がおおよそ1600件なのに対して、2015年はおおよそ2100件にまで増えています。

新潟県:【長岡】梅毒に注意しましょう
届出状況

梅毒は、放っておくとお腹の赤ちゃんにも影響する!

梅毒で、注意しなければいけないことのひとつに、「母子感染(ぼしかんせん)」の可能性があるということがいわれています。母子感染とはお母さんとなる女性が細菌やウイルスなどに感染している場合に、治療することなく放置したままで、妊娠あるいは出産していまうと赤ちゃんにもその細菌が感染していしまうことのようです。

梅毒にはこの「母子感染」の危険性があるといわれているのです。梅毒に感染した女性が、きちんと梅毒の治療をせずに赤ちゃんを妊娠・出産してしまうと、赤ちゃんは生まれながらにして梅毒に感染した状態になってしまうといわれます。これは、先天梅毒(せんてんばいどく)とよばれています。先天梅毒を持って生まれてきた赤ちゃんは、通常無症状であると言われています。

ただし、だからと言って治療をしなくてもいいわけではありません。なぜなら、先天梅毒になってしまうと、早産や死産あるいは体の障害などの不調をおこす場合があるといわれているのです。現代の医学では、早期に適切な治療ができるとされます。そのため、生まれながらに梅毒に感染する赤ちゃんは、みられなくなってきているともいわれますが、早期の治療が大切なことがここからも分かります。また、もしも赤ちゃんに先天梅毒がある場合には、速やかに治療が行われる必要があります。

日本性感染症学会 性感染症 治療・診断ガイドライン 2008
C.先天梅毒

先天梅毒: 新生児における感染症: メルクマニュアル18版 日本語版

梅毒の症状とは?

梅毒は感染してからすぐに症状があらわれるのではなく、すこしの間は症状をあらわすことなく、原因菌がからだのなかに留まっているといわれます(おおよそ3〜6週間)。そのあと、時間が経過しながら症状があらわれ、経過に合わせて症状も特徴的なものがみられるようです。

そのため、症状をみるときは感染してから経過した時間も合わせて考えることが多く、大きく4つの時期に分けて症状をみていくようです。ここでも、第1期から第4期という一般的な分け方と合わせながら症状をご紹介します。

日本性感染症学会 性感染症 治療・診断ガイドライン 2008
症状・診断

1.感染した場所(性器あるいはその周辺)に「しこり」などが出る。

専門的には「第1期の梅毒」とよばれたりするようです。梅毒に感染して約3週間あたりからみられる症状であるとされます。例えば性行為などがきっかけで、性器の周辺が感染すれば、その周辺に症状があらわれるようです。

女性であれば大・小陰唇(ヒダ状の部分)のあたりに、男性であれば亀頭(ペニスの先端)のあたりに赤みをもった硬いしこり、あるいはただれなどがみられるといいます。そして、このような症状につづいて太ももの付け根のリンパ節などが腫れたりする症状もみられることがあるようです。

ただ太ももの付け根あたりの腫れには、痛みがないことも多いといいます。このような症状は、そのまま放置していても2週間〜3週間程度で消えてしまうことが多いようです。

日本性感染症学会 性感染症 治療・診断ガイドライン 2008
第1期梅毒

2.全身の皮ふや粘膜に発疹(ほっしん)やブツブツが出る。

専門的にいえば「第2期の梅毒」とよばれたります。梅毒に感染してから約2から3ヶ月ほどしてからあらわれる症状だとされます。感染して約3週間あたりからみられる「しこり」や「太ももの付け根の腫れ」などが落ち着き、しばらく症状がみられない時期があるといいます。

その間に病原菌が血液のながれにのって、全身に広がるのだそうです。そして梅毒の病原菌がからだをまわり、全身の皮ふや粘膜に発疹やブツブツがみられるといいます。赤くて大小さまざまなブツブツであることから、「バラ疹」とよばれたりするそうです。

胸や背中、あるいは手足に赤い斑点のようなものができるようです。これは痛みやかゆみをともないことも多いとされています。太ももの付け根にみられるリンパ節の腫れは、さらに全身のリンパ節の腫れとしてあらわれてくるといいます。またこの時期には、病原菌が全身にまわっていることから、からだがだるい、頭痛、発熱、あるいは関節痛といった症状がみられることもあるようです。

梅毒: 性感染症: メルクマニュアル18版 日本語版
症状と徴候

国立感染症研究所|梅毒とは
臨床症状

3.脳の障害やからだのマヒなど。

専門的な言葉を使っていうと「第3期から第4期」にあたります。梅毒の病原菌に感染してから3年あるいは10年が経過するとみられてくる症状だそうで、さらに程度が重くなるようです。心臓や血管などもダメージを受けて、血液がながれにくくなり、脳がダメージを受けることもあるそうです。

そうなると、精神的な症状があらわれる、からだのマヒがおきる、あるいは目や関節の炎症といった症状に進んでいくそうです。ただ最近では、ここまで症状が進行することは、ほとんどみられるなくなってきているといわれています。

日本性感染症学会 性感染症 治療・診断ガイドライン 2008
第3期梅毒

梅毒の原因とは?

梅毒の原因となる病原菌は、梅毒トレポネーマという細菌です。とても小さな細菌のようですが、活動が活発的な細菌であるといわれます。それほどつよい細菌ではないといわれ、熱にもよわいそうです。また酸素が低い状態でも長くは生きていられないとされています。

では、その梅毒の原因菌は、どうして感染してしまうのでしょうか。感染の原因をみていきたいと思います。

1.性行為による感染(キスでも!?)

性感染症の代表的な病気であるとされる梅毒。1回のセックスで感染する確率は15~30%程度ともいわれます。それだけに原因としてもっとも多いのは「性行為による感染」であるとされます。ここで注意したいのは「性行為」という言葉を「どのくらいの範囲でとらえるか」ということです。

性行為にはおたがいの性器をふれあわせる行為だけでなく、オーラルセックスや性器具などを共有したりすることもふくまれます。忘れていけないのは、一般に梅毒の病原菌は皮ふや粘膜の傷などから感染するということです。ここからからだに入り、全身に広がるとされているのです。ケースによってはキス程度でも感染する可能性があるといわれています。

病原菌に感染した場合、血液には病原菌があります。口内炎や歯肉からの出血など口のなかに傷などがあれば、そこから感染する可能性があるということなのです。梅毒の病原菌に感染すると、その人から分泌される体液などにも病原菌がいるということがいわれます。血液以外の体液などからも感染する可能性はあるとされているのです。

梅毒の感染経路・症状|さくら検査研究所
原因・感染の経路は?

2.病原菌がついたものから間接的に感染する

性行為などは病原菌に直接さわることになります。ただ梅毒に感染するとき、「性行為などがなければ安心」ともいえないそうです。例えば感染した人がさわったもの、あるいは飲みかけのジュースやお茶などを飲むと、間接的に口がふれることになります。このような「間接的におこる感染」といったことも可能性としては考えられるそうです。

職業感染制御研究会ホームページ・感染症の基礎知識
梅毒トレポネーマ

3.輸血などでも感染する可能性がある。

くりかえしになりますが、梅毒に感染すれば血液のなかには病原菌がいます。その血液と接触するようなことがあれば、やはり感染する可能性があるといえそうです。例えば、輸血などはその代表的なものといえるでしょう。感染した方から血液を受けとることはもちろん、血液のリスクには、注射針を間接的に利用してしまった場合や、臓器を提供してもらう場合などが一般にはふくまれるようです。

職業感染制御研究会ホームページ・感染症の基礎知識
梅毒トレポネーマ

4.病原菌を放置したままだと赤ちゃんにも危ない「母子感染」

はじめの見出しにもありましたが、お母さんとなる女性が病原菌に感染していると胎盤をとおして、赤ちゃんがお腹のなかで感染したり、分娩がはじまって産道をとおるときに感染したりするそうです。こうなると、生まれたときに梅毒に感染しているという、いわゆる先天性の梅毒とよばれるものになることがいわれています。

赤ちゃんが先天性の梅毒をもって生まれた場合、通常は無症状なことがほとんどだそうです。だからといって、治療をしなくても構わないという訳ではもちろんありません。疾患自体は生涯に渡り潜伏し続けるということなので、一刻も早い治療が必要となります。

出産後すぐに治療が行われなかった場合、さまざまな重篤な症状が現れるだけでなく、発達に遅れが出てしまったり、小頭症になってしまったり、痙攣発作を起こすようなこともあります。先天性の梅毒をもって生まれてきた赤ちゃんの12%程度が病気のために亡くなってしまうということです。

厚生労働省
母子感染を知っていますか?

先天梅毒: 新生児における感染症: メルクマニュアル18版 日本語版

梅毒の治療・対策って?

梅毒は、かつてとても怖い病気とされていましたが、抗生物質であるペニシリンが使われるようになってからは、治療が可能な病気と考えられるようになっているそうです。梅毒の治療方法には、内服薬(抗生物質)および注射薬をもちいる場合もあれば、内服薬(抗生物質)のみにより治療することもあるようです。

治療にあたっては一緒に生活しているパートナーがいる場合は、おたがいに受診や検査を行うことも大切だといわれています。早期の発見はとても需要なことだとされていますので、自分が梅毒であるといわれたら、パートナーにも検査をすすめるのがよさそうです。

本性感染症学会 性感染症 治療・診断ガイドライン 2008
治療

1.抗生物質であるペニシリンを内服する。

梅毒で使用される抗生物質はペニシリン系の薬剤を内服することが推奨されているようです。これらを2週から4週間、あるいは症状によっては4週から8週間、長い場合では8週から12週間程度にわたって服用することがすすめられるとされます。

ただ服用に関しては、例えば妊娠していたり、またはペニシリン系の薬剤に対してアレルギーなどがあったりすると使う薬剤が変わることもあるので、「医療機関から処方されるお薬を服用する」といった注意が必要だといえます。治療においては、自分の勝手な判断で通院をやめてしまったり、服用する薬の量を変えたりすることなく、医師の指導のもとで完治するまでつづけることが大切だといえます。

また治療している期間は、血液や体液をほかの人にふれさせないようにするといった配慮も必要だといえます。

国立感染症研究所|梅毒とは
予防・治療

2.点滴による治療

梅毒に感染した状態で10~25年というような長い時間を経過したりすると、やがて神経などにも病原菌にダメージを受けてしまい、精神的な症状があらわれる、からだのマヒがおきるといわれています。このような梅毒が原因で神経がダメージを受けてしまうものを神経梅毒というそうです。

神経梅毒になると治療は薬の服用だけではなく、点滴治療なども必要なのだといいます。ここまでの症状になると、抗生物質を点滴する必要があるとされ、10日から2週間程度にわたって点滴治療が行われるようです。

現代の梅毒 Update on Syphilis
晩期梅毒(tertiary syphilis)

梅毒の治療に必要な期間はどのくらい?

ここでは、梅毒の治療について紹介してきましたが、それらをまとめるとおおよその治療に必要な期間がわかります。感染している状態によっても服用するお薬の期間が変わってくるようです。お薬の服用が必要な期間は…

第1期の梅毒:2週から4週間

第2期の梅毒:4週から8週間

第3期の梅毒:8週から12週間

感染してから長い時間が経過している場合や時期がわからない梅毒の場合には、8週から12週間にわたって薬の服用を行うことがあるとされています。

本性感染症学会 性感染症 治療・診断ガイドライン 2008
治療

梅毒の検査って何するの?

梅毒に感染したかどうかは医師が行う診察と、血液検査(抗体検査)によって判断されるようです。ただ梅毒の場合は、感染してまだ時間が十分に経過していない間は、血液検査をしても異常をあらわす反応がみられないこともあるといわれます。このため、感染してから、「おおよそ3週間」といった十分な期間をおいて検査を行い、そのうえで結果を確認する必要があるとされます。

一般に用いられる検査には、大きく分けると「STS検査」と「TP抗原法検査」の2つの方法があるようです。

国立感染症研究所|梅毒とは
病原診断

1.STS検査とは

血液を検査するときに「牛からとった脂質と血液の成分を反応させる」検査方法です。梅毒が感染すると梅毒の病原菌に対してからだが反応をおこすとされます。するとからだには病原菌に対して抗体がつくられるといわれます。この抗体がからだのなかにあるかないか(つまり病原菌がからだのなかにあるかないか)ということが把握でき、梅毒に感染しているかどうかを判断するというものだそうです。

次に紹介する「TP抗原法」とよばれる検査に比べて早く感染の状態がわかるといわれています。さらに、からだでつくられる抗体の量は、梅毒の症状に合わせて増えたり減ったりするので、治療の効果が出ているかどうかといった「治療の判定」を行うときにも有効であるといわれています。

ただ、このSTS検査には梅毒ではないのに「異常がある」という反応がでることがあるようです。つまり、本当は梅毒に感染していないのに、感染しているという判定結果がでることがあるといわれています。例えば、妊娠している、膠原病などがある(リウマチなど)、肝臓の病気がある、梅毒以外の感染症にかかっているといった場合などでも検査の結果が「陽性(梅毒に感染している)」と出てしまうことがあるようです。このSTS検査の代表的なものには

◆ガラス版法

◆凝集法(ぎょうしゅうほう)

◆RPRカード法

などがあるようです。これらはいずれもSTS検査法にふくまれ、抗体の量をみるテストとされています。

国立感染症研究所|梅毒の臨床症状、 検査と診断、 治療
検査と診断

2. TP抗原法

これも梅毒の病原菌に感染したときに、からだにつくられる抗体をみる検査方法です。ただ、STS検査法とは少しちがっている検査のようです。STS検査が「牛からとった脂質と血液の成分を反応させる」のに対して、こちらは「梅毒の病原菌とからだでつくられた抗体を直接反応」させる検査法のようです。TP抗原法にもいくつかの方法があり

◆TPHA法

◆FTA-Abs法

◆ラテックス凝集法

◆化学発光法

◆イムノクロマト法

などがあります。検査方法が細かく分かれていますが、病院ごとに使っている検査方法があったりするようです。

国立感染症研究所|梅毒の臨床症状、 検査と診断、 治療
検査と診断

それぞれの検査のポイントを整理

STS検査とTP抗原法と2つの検査方法がありますが、それぞれにメリット、デメリットがあるようです。

◆STSの検査のメリット

1.検出の感度がよく、感染してから比較的早い段階で感染の状態が判断できるるとされます。

2.症状の経過などの変化に合わせて変化がみれるので、治療の効果が出ているかどうにも利用することができるとさます。

◆STSの検査のデメリット

梅毒以外にも体の状態によって反応をおこすことがあり、検査の結果が疑わしいことがあるとされます。

◆TP抗原法のメリット

1.梅毒の病原菌以外による反応が少ない、もしくはほとんどないといわれています。

◆TP抗原法のデメリット

1.感染してから異常があるかどうかの反応がでるまでに時間がかかり、早期判断に向かないといわれます。

2.感染により異常な反応がでると、長い時間にわたって異常をあらわす反応がつづくことがあるといわれます。そのため、治療の経過をみたり、治療の効果を判断したりするのには不向きであるといわれています。

広島市医師会
1.梅毒血清検査とその結果解釈

検査にはどのくらいの期間が必要なの?

検査結果は、検査してもらう場所にもよりまちまちのようです。おおよそですが、

即日から4週間程度でわかることが多いようです。

梅毒|東京・新橋の性病専門医院「あおぞらクリニック」
結果報告

医療法人仁泉会|みやぎ検診プラザ
検査の結果が分かるまで、どれくらいの期間がかかりますか?

治療の効果を判定するときもSTS検査法が使われる

梅毒に感染したことがわかって、医療機関から処方される薬などを用いて治療が行われます。治療の効果をみるために、STS検査によって治療の効果がどのくらい出ているかを測定するようです。測定する値には目指すポイントがあるといいます。

まずは、測定する抗体の値が通常の人の「8倍」というのがひとつの目安だとされます。その値以下になれば、最初の治療効果がみとめられるようです。ただし治療を行い6か月を経過しても、測定値が通常の16倍よりも下になることがなければ、「治っていないもの」と判断されるようです。あるいは「再感染」として再び治療が行われるとされます。

本性感染症学会 性感染症 治療・診断ガイドライン 2008
治療判定

匿名・無料でおこなえる梅毒の検査もある

地域によっては保健所をはじめ各地域に登録されている検査期間もあるようです。このような期間では郵送などの方法によって梅毒をはじめとする性感染症を「匿名」で検査することもできるようです。また無料で検査をできるところもあります。保健所などの検査機関は、東京福祉保健局のホームページからも探すことができます。

東京都福祉保健局
平日の午前から午後にHIV検査+性感染症の検査

梅毒の予防法とは?

1.性行為にはしっかりとした配慮を!

梅毒は、感染した人と皮ふや粘膜が直接ふれあうと感染をおこす可能性が高くなるといわれます。感染しているかどうかは外からみただけでは、必ずしも判断できるものではないといえます。例えば不特定多数の人や、あまり面識などがない場合に性行為をもてば、感染のリスクは高くなるといえます。

横浜市衛生研究所:梅毒について
どんな病気?

2.コンドームの使用は有効(ただし完全には予防できないことに注意!)

梅毒に限らず性感染症の感染については、コンドームをただしく使用することがすすめれています。コンドームを着用すれば病原体をふくんだ精液、膣から分泌される液などに直接ふれることを防げます。これにより病原体がからだに入ってくることを防いでくれると考えられています。

ただし、コンドームの使用で必ずしも感染が予防できるとは限らないということには注意が必要です。コンドームが着用できていない部分からの感染も考えられますし、キスやオーラルセックスをすれば、いくらコンドームを着用していたとしても感染のリスクを完全に予防できるとは限らないといえそうです。

横浜市衛生研究所:梅毒について
どんな病気?

3.疑わしいときは早めの受診を心がけよう!

梅毒は早期に治療することが大切であるといわれています。不安があるとき、あるいは心当たりがあるといったとき、あるいは疑わしいと思う症状があるときなどは早めに受診する・検査するといったことが大切です。医療機関を受診して専門の医師などに相談するようにしましょう。

梅毒 自宅で簡単性病検査・匿名検査もOK! 気になったらすぐふじメディカルの郵送検査
どんな病気なの?

梅毒ではHIV感染にも注意が必要

梅毒ではHIVが重なって感染していることが多い!?

梅毒に感染している方の場合、それと同じく性感染症としてしられているHIV(エイズ)に感染していることが多いといわれています。HIVに感染している割合は男性が多く、原因としては同性間での性行為がとくに多いようです。そして、HIVに感染した方がもっている性感染症あるいは経験したことがある性感染症のなかでも多いのものが、この梅毒という病気であるとされます。

つまり、この2つの病気はとても関係が深いようです。そのため、梅毒に感染している方はHIVの検査も受けるのがよいとされています。このような梅毒とHIVという2つの病気が重なって感染しているものを重複感染(ちょうふくかんせん)とよび、最近ではこの重複感染している方が増えているのだそうです。

どうして2つの病気が重なっておこってしまうのかについては、今なお研究されているようですが、梅毒に感染することで免疫のはたらきが崩れて、その結果HIVに感染しやすくなるのではないかと考えられているようです。

ACC診断と治療ハンドブック|日和見疾患の診断・治療|急性HIV感染症
国立国際医療センター(97~07年)で経験した急性HIV感染症の患者背景

広島市医師会
4.梅毒とHIV感染症の重複感染について

梅毒だけの感染よりも深刻な2つの重複感染とは

2つの感染が重なってしまうと、症状がとても深刻なものとなったり、通常であれば「長い時間が経っていなければみられないはずの症状」まで急速に進行したりするといいます。このような2つの感染が重複してしまうことは、リスクも高くなるので全国の保健所ではHIV検査と同時に梅毒も検査してくれるところが多数あるようです。

HIVへの感染、あるいは梅毒の感染などを心配しているときには、そのことで頭がいっぱいで、ひとつの検査だけしかうけないこともあると思います。ただ、このようなことを考えるとHIV検査または梅毒の検査を受ける機会があるならば、2つ検査をいっしょに受けることが大切なのかもしれません。

ACC診断と治療ハンドブック|日和見疾患の診断・治療|急性HIV感染症
国立国際医療センター(97~07年)で経験した急性HIV感染症の患者背景

広島市医師会
4.梅毒とHIV感染症の重複感染について

まとめ

梅毒の症状・原因・治療・予防法のまとめ、いかがだったでしょうか。梅毒は性感染症のひとつです。いまでは抗生物質があるので、早期に治療すれば治る病気であるともいわれています。ただ、症状がみられることもあれば、いったん症状がおさまってしまうだけに「治った」と思われたり、あるいは見過ごしてしまったりすることもあると思います。

しかし重症になると重い病気にまで進行したり、場合によっては命を脅かす危険性もあるといわれます。疑わしいときは専門の医療機関などで早めの診断をすることが大切です。また、性感染症は正しい予防知識をつけることも大事。大切な人と直接肌がふれあうことで、お互いが辛い思いをするのは避けたいものです。予防と早めの対策を心がけるようにしましょう!

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