社会保険労務士の試験って難易度高いの?社会保険労務士資格の全貌を大公開

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よく「社労士」と略されますが、正確には「社会保険労務士」という名称の資格です。とても有名で人気の資格ですよね。社会保険労務士目指して目下勉強中の方も多くいらっしゃると思います。またどんな資格なのか興味がある方もいらっしゃるでしょう。そんな方達のために社会保険労務士の資格について解説します。受験から合格後の道、年収まで、徹底的に掘り下げます!

社会保険労務士試験の難易度は?試験の内容は?

「社会保険労務士」という名称の資格があります。「社労士」と略されることが多いのでそのように記憶している方が多いと思いますが、正式名称は社会保険労務士です。

社会保険労務士はとても人気のある資格として有名です。社会人の方が専門学校に通われたり、通信教育で勉強したりという話をよく耳にしますし、現在この記事を読んでいる方々の中でも資格取得を目指して勉強中の方もいらっしゃると思います。

でも、資格には興味があるけど実際よく知らないという方も多いのでは?「社会保険労務士ってどんな資格?「」資格取得の難易度はどのくらいなの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。そんな方達のために、社会保険労務士の資格試験や合格率など、様々な角度から徹底的に分析します。

受験の概要から合格後の道はどんなものがあるのか、さらには年収まで掘り下げます。この記事がみなさんの資格取得の手がかり足がかりになれば嬉しいです。

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そもそも社会保険労務士とは?

厚生労働省が認可する国家資格

社会保険労務士とは、労働関連法令や社会保障法令に基づく書類等の作成代行等を行い、また企業を経営して行く上での労務管理や社会保険に関する相談・指導を行う為の国家資格です。認可するのは厚生労働省です。その業務内容等は全て社会保険労務士法によって定められています。

社会保険労務士試験に合格した後、各都道府県の連合会に備える社会保険労務士名簿に登録し、はじめて社会保険労務士となります。この資格を有する人は、働く場面におけるあらゆる場面においてのエキスパートであるとともに、会社や日常生活に大きくかかわる社会保険に関する、一般社員や経営者の良き相談相手となる法律家です。

業務の内容

その業務は多岐にわたりますが、主な業務は以下のとおり3つに分かれています。

<1号業務>

・労働社会保険諸法令に基づく書類の作成、提出代行(例:健康保険、雇用保険、労災保険等への加入、脱退、給付手続きの書類作成、提出/助成金申請書類作成、提出)

<2号業務>

・労働社会保険諸法令に基づく帳簿書類の作成(例:労働者名簿・賃金台帳の作成/就業規則、各種労使協会の作成)

<3号業務>

・人事や労務に関するコンサルティング・アドバイザー(例:人事配置、資金調整、企業内教育などのコンサルティング等)

1号業務と2号業務は、社会保険労務士にのみ許された業務となります。例えば、会社で新しく従業員を雇った場合、「雇用保険資格取得届を公共職業安定所に提出」「健康保険・厚生年金保険資格取得届を社会保険事務所に提出」を行います。逆に、退職者が出た場合、「雇用保険資格喪失届を公共職業安定所に提出」「健康保険・厚生年金保険資格喪失届を社会保険事務所に提出」という業務が発生します。

この時に必要になる「××届」の提出は1号業務にあたり、提出時に必要になる賃金台帳や出勤簿の取り扱いについては2号業務となり、社会保険労務士の資格を持っている人のみが出来る業務となります。これらを実務に当てはめてみると、非常に様々な仕事をするのだなとわかります。

<企業から委託依頼を受けての、従業員に対する事務処理>

・給与計算

・労働災害(業務災害・通勤災害)における申請等の事務手続き(書類作成・申請)

・社会保険(健康保険・厚生年金等)における私傷病、出産、死亡等に関する申請等の事務手続き(書類作成・申請)

・労働保険(労災保険・雇用保険)における申請等の事務手続き(書類作成・申請)

・労働保険料の加入手続き、年度更新に伴う算定納付諸手続き(書類作成・申請)

・社会保険料を確定させる算定基礎届の作成(書類作成・申請)

・労働者名簿及び賃金台帳など法定帳簿の調製、就業規則等の作成・改訂

・賃金や退職金、企業年金制度の相談、作成

・各種助成金の相談、書類作成、申請

・労働安全衛生に関する相談、指導、コンサルタント

・社員研修、社員教育のコンサルタント、研修実施

・メンタルヘルス対策、コンサルタント

・企業の作成した申請書等の妥当性、適法性の審査

・労働に伴う相談、労使交渉等の紛争代理(注意:特定社会保険労務士としての付記が前提)

<個人から委託依頼を受けて行う事務的処理>

・年金に伴う相談、申請代行(個人では判りにくい老齢、遺族、障害、離婚時分割等様々な年金に対応すべく)

・医療保険各法、介護保険法等に基づく相談、申請代行(個人では判りにくい傷病手当金、高額療養費、要介護の説明)

・労働に伴う相談、労使交渉等の紛争代理(特定社会保険労務士としての付記が前提)

などなど、仕事は無限に近いほどあるといっても過言ではありません。現代はセクハラや賃金問題、メンタルヘルス対応、労働条件改善、年金問題など、我々をとりまく問題は山積みです。

そのような会社内・個人のあらゆる手続きや問題を一手に引き受け解決するのが社会保険労務士の業務と言えるでしょう。非常に重要かつ責任ある仕事だとわかっていただけたかと思います。

2015年試験の合格率は2.6%!

2015年の社会保険労務士試験の合格率は何と2.6パーセントです。厚生労働省の報告だと受験者数が40,712人で合格者数1,051人となっています。2014年の受験者数は44,546人、合格者4,156人で合格率が9.3%だったので、2015年は合格者が激減したことになります。問題の難易度なども影響しているとの分析がありますが、超高倍率であることは確かだと認識してください。

難易度は高めの資格といえる

このように社会保険労務士の試験の難易度は決して簡単ではなく、資格は高めと言えるでしょう。資格難易度偏差値ランキング等を見ても、司法試験や司法書士に次いで難易度が高いと位置付けている場合が多いです。しかし合格者の会社員が半数以上を占めていることから考えますと、働きながらでも合格は十分可能だということです。

他の資格と難易度を比較すると?

他の資格と社会保険労務士を比較してみますと、やはり弁護士や税理士、司法書士、公認会計士の難易度はずば抜けています。難易度としてはその下あたりに位置するようです。

ちなみにもう少し難易度が低く合格しやすい資格には宅建や簿記2級、社会福祉士などがありますが、もちろん全くちがうジャンルのものなので、一概には言えません。

例えば司法試験や司法書士試験は勉強を始めてから合格まで平均5年以上かかるといわれています。大学も法学部に通い、準備を重ね、それでもなかなか合格できない超難関資格です。それに比べると社会保険労務士は半年ほどの勉強時間で取得している方も多くいらっしゃいます。

司法試験や司法書士は今からだとちょっと難しいなと思っている30代以降の方にもオススメと言えるでしょう。ただ、資格にはそれぞれ勉強する分野が違うので一概に比較することはできません。自分の得意分野は何なのかきちんと把握し、さらには資格取得後の自分の人生設計を思い描き、どんな資格をとるか考えていきましょう。

社会保険労務士の受験資格

1.学歴

<社会保険労務士の受験資格 学歴>

・4年制大学で一般教養科目の学習を終わった者

・短期大学又は高等専門学校を卒業した者

・大学(短期大学を除く)において62単位以上を修得した者

・修業年限が2年以上で課程修了に必要な総授業時間数が1,700時間以上の専修学校の専門課程を修了した者

・全国社会保険労務士会連合会において、個別の受験資格審査により、短大卒と同等以上の学力があると認められる者

2.実務経験

<社会保険労務士の受験に必要な職歴>

1.公務員として行政事務に従事した期間が通算して3年以上ある者

2.公務員として労働社会保険諸法令に関する事務に従事した期間が通算して3年以上ある者

3.社会保険労務士若しくは社会保険労務士法人又は弁護士若しくは弁護士法人の業務の補助の事務に従事した期間が通算して3年以上ある者

4.労働組合の役員として労働組合の業務に専ら従事した期間が通算して3年以上ある者

5.労働組合の職員又は法人等若しくは事業を営む個人の従業者として労働社会保険諸法令に関する事務(ただし、このうち特別な判断を要しない単純な事務は除く)に従事した期間が通算3年以上ある者

3.既定の国家試験に合格

<社会保険労務士の受験に必要な国家資格>

1.行政書士資格を有する者

2.司法試験第1次試験に合格した者

上記3つのいづれか一つを満たしていることが条件

上記の<学歴><実務経験><国家資格>の中のいづれか一つを満たしていれば、受験できます。その他、以下に当てはまる人は試験の一部を免除されます。

・国又は地方公共団体の公務員として10年以上勤務した人

・厚生労働大臣が指定する団体の役員もしくは従業者として労働社会保険法令事務に従事した期間が通算15年以上になる人

・社会保険労務士もしくは社会保険労務士法人の補助者として労働社会保険法令事務に従事した期間が通算15年以上になる者で、全国社会保険労務士会連合会が行う免除指定講習を修了した人

・日本年金機構の役員又は従業者として社会保険諸法令の実施事務に従事した期間が通算15年以上になる人

・全国健康保険協会の役員又は従業者として社会保険諸法令の実施事務に従事した期間が通算15年以上になる人

詳しくは試験を実施している全国社会保険労務士会連合会 試験センターに問い合わせが可能です。

<試験に関する問い合わせ先>

全国社会保険労務士会連合会 試験センター

〒103-8347 東京都中央区日本橋本石町3-2-12 社会保険労務士会館5階

TEL:03-6225-4880

受付時間:9:30~17:30 (平日)

※試験日前日は10:00~16:00 通話可 (繋がりにくい場合もあるので注意)

社会保険労務士試験オフィシャルサイト

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社会保険労務士の試験内容は?

社会保障に関する法律知識を問われる

試験科目は、午前中に選択式8問、午後に択一式70問が出題されます。完全マークシート方式です。

<選択式問題>

設問ごとの文章に5つの空欄があります。20ある語群の中から選択してその空欄を埋めるという形式です。

<択一式問題>

5つの選択肢の中から1つ正解を選ぶという「五肢択一」形式です。

<択一式の受験科目>

労働関係科目  労働基準法・労働安全衛生法・労働者災害補償保険法・雇用保険法・労務管理その他の労働に関する一般常識

社会保険関係科目  健康保険法・厚生年金保険法・国民年金法・社会保険に関する一般常識

試験は毎年1回、8月末に実施、合格発表は11月初旬

社会保険労務士の試験は毎年8月末に実施されます。1年に1回です。ちなみに、2016年は8月28日(日)が試験日となっています。合格発表は例年11月初旬頃です。

合格者には合格証書を郵送するほか、受験番号が官報に掲載されます。その他厚生労働省、試験センター、都道府県社会保険労務士会、試験センターホームページに受験番号の掲示があります。

合格の基準は?

社会保険労務士試験は、1問1点の配点で選択式で40点、択一式で70点の合計110点満点です。ここが社会保険労務士の試験の大きな特徴でもあるのですが、各科目とも最低必要な得点が定められています。

そのラインは毎年微妙に変化しますが、基本的に択一式問題は全体の7割、選択式問題は全体の7割を超えるくらい得点しないと合格点に届かないと言われています。結果として、得意科目を深く勉強するより全ての科目をまんべんなく勉強して理解しておく必要があります。

合格に必要といわれる勉強時間はどのくらい?

一般的に社会保険労務士試験の合格に必要な時間は、独学では800時間から1000時間以上必要だといわれています。もちろん社会人が働きながら勉強するのは、とても大変なことですし、時間も多くかかります。

ユーキャン等の通信教育で勉強した場合、講座の標準学習期間は7ヵ月となっています。スケジュールをしっかり組んだカリキュラムなので効率的に勉強ができるとのことです。

社会保険労務士の合格後は

独立開業社労士になる

社会保険労務士の試験にめでたく合格した場合、どうやって社会保険労務士として働けばよいのでしょうか?まずは「独立開業」を考える方が多いでしょう。自分の家やオフィスなどで社会保険労務士事務所を開業することが可能で、比較的少ないコストで始められます。

しかし、実務未経験等の場合、独立開業しても経営がなかなか難しいのが実情です。経験がないため、コネクションもなく、また信用もないからです。こういった場合、一度企業に社会保険労務士として就職・転職して数年勤務し、人脈を作り経験を積んでから独立するという方法があります。

企業勤務社労士になる

独立以外の方法としては、企業勤務があります。企業勤務といってもいくつかの選択肢があります。

・社労士法人に勤務する

・アウトソーシング会社・事務組合等の事務職員として勤務する

・一般企業の人事総務で勤務する

例えば一般企業の社内コンサルタントとしてや、銀行での年金相談窓口、各種メーカーでの社内労務管理責任者など、様々な業種から自分に合った道を選ぶことになるでしょう。自分がどの業種で働きたいのかしっかり吟味して就職活動することも大切です。

社会保険労務士の求人や年収

就職、転職に強い資格

社会保険労務士は非常に難しい資格だということは前記のとおりです。専門知識が必要であり絶対数も少ないので(2015年度には全国で38,034人の社会保険労務士が働いています)企業では非常に重宝される人材です。この資格を取得していることは就職や転職に非常に大きな武器になるでしょう。

各地の求人件数

転職サイトでは社会保険労務士の求人が検索できます。今現在どの企業が社会保険労務士を求めているのかがわかります。ちなみに大手検索サイト「リクナビNEXT」で「社会保険労務士」の求人を検索したところ、2016年6月現在で東京17件、大阪4件、名古屋3件がヒットしました。その他主要都市のみならず、全ての都道府県で求人情報があるようです。

安定した収入

社会保険労務士の年収は平均すると約500~800万円くらいだそうです。もちろん会社に勤務している方は会社の給与に準じた収入になりますので、このデータには大きく個人差があります。しかし、比較的安定した高収入を見込めることは確かでしょう。社会保険労務士は女性の活躍も非常に目立ちます。年収1000万円の収入を得ている方も多くいらっしゃいます。

社会保険労務士は非常に重宝される資格!

いかがでしたでしょうか。社会保険労務士と一言で言っても、その仕事は多岐にわたります。取得するのも難しい資格です。しかし社会生活の中でも企業の中でも専門家として非常に重宝される資格であることには間違いがありません!もしこの資格取得に興味のある方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。現在勉強中の方はどうぞ頑張って資格をもぎ取ってください!

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