理系のための途切れない会話マニュアル

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私を含めて、理系の学生のうち何割かは会話をすることに苦手意識を持っている。

床屋とか美容室とかを嫌う人がちらほら居る。
なんでかって、話しかけてくる店員さんが苦手だからである。
一言二言言葉を交わすが、その後が続かない。
その沈黙が気まずくてしょうがないらしい。

私もそのうちの一人だった。
でもそろそろ自分の殻を破って、会話を楽しめるようになりたいと思っていた。
なので、いくつも本を読み漁り、その「共通項」を探り、だれでも使える簡単なフレームワークに落としこんでみた。

途切れない会話のためのフレームワーク

以下、そのフレームワークについて述べていく。
ここでは、シーン別に2つのテクニックに大別している。
一つは、会話が続いている時にどうするかについて述べたもので、
もう一つは会話が途切れてしまった時にどうするかを述べたものだ。

会話のモデル

会話が弾んでいる時:自己開示をする

まずは、会話が続いている時にどうするのが良いのかについて見ていく。

理系の悪いところは、相手の質問に対して最小限の答えを、しばしばYes/Noでしか答えないことにある。
せっかく相手が話を振ってきてくれているのに、これでは膨らましようがない。
相手に次の会話のきっかけをプレゼントしよう。

そのためには「自分の情報」を開示してあげるのが良い。
「自分の情報」とは、その時に自分が思っていることだとか、自分の感想だとか、過去話だとか、なんでも良い。とにかく、自分の側からの追加情報である。
相手の質問に対して答えるときは、自分の情報を付加することを心がけよう。これだけで会話がスムーズになる。
いくつかの本を読み漁ったが、これはすべての本に共通して書いてある。つまり、基本中の基本でありながら、意外に躓いている人が多いポイントであるらしい。

例えば、こんな具合だ。登場人物は「私」と「相手」の二人である。
まずはダメな例から。

相手:「私、自転車で通ってるんですけど、Aさんは?」
私:「私も自転車です。」

これでは話が膨らまない。もう一つ、返答を工夫しよう。

相手:「私、自転車で通ってるんですけど、Aさんは?」
私:「私も自転車です。最近は雨がちで困ります。」
相手:「そうですね、私は家が近いのでその時は歩いて来るのですが・・・」

といった具合である。
「雨がちで困る」という自分の感想を付け加えて、会話の潤滑油にした。
これが無い場合と比べてみて欲しい。「私」のぶっきらぼうさが大幅に減っているように聞こえる。

相手が「質問」をしていない場合でも、同じ要領で相槌を打とう。

相手:「私、自転車で通っているんです。」
私:「私もです。最近は雨がちで困ります。」
相手:「そうですね、私は家が近いのでその時は歩いて来るのですが・・・」
会話の中でチャンスがあったらぜひ使ってみよう・・・などという消極的なことではいけない。相手からの問いかけのできるだけ”全て”に、自分の情報を追加して返答してあげよう。
くどいくらいで調度良い。
大丈夫、もしやり過ぎたとしても、自分の情報を開示してくれた人に対して、ネガティブな感情は生まれない。ちょっと違和感を覚えたとしても、そういう人なんだな、と個性程度に認識されるのがせいぜいだ。

積極的に自己開示をしていこう。

会話が途切れた時:タテとヨコに話を広げる

さて、会話が途切れてしまった場合はどうしよう?
相手が口火を切るのを待つか?
それでは殻は破れない。自分から会話をしに行こう。

とはいえ、理系の人は会話のテーマをそう多く持っているわけではない。それが会話をする上で最大の不安点だったりする。
世の人は、この靴はサッカー選手の誰それがCMで履いていたやつだとか、そういう引き出しを沢山持っている。
理系には何があるだろう?塩素の匂いって小学校のノスタルジーを感じますよね・・・とかだろうか。理系同士なら良いだろうが、普通の人は閉口する類の何かだ。

ではどうしよう?
オススメするのは、直前に話していた話題をタテにヨコにと広げていくことである。

「ヨコ」に話題を広げる

上に示した図の中に、まず右向きに矢印がある。
これは直前のテーマに対して「同様な他の話はありませんか?」と質問することを意味している。

例えばこんな感じだ。

・・・
相手:「去年一回、由布院に行ったっきり、旅行には出かけてませんね。」
(・・・気まずい沈黙・・・)
私:「由布院以外の温泉ってどこに行ったことあります?」
相手:「あんまり行かないですけど、そうですね、大江戸温泉は行ったことありますね(笑)」

直前の話をベースに、それをヨコに広げる。
範囲を広げていけば、際限なく話を続けることが可能だろう。
強力なテクニックだ。

「タテ」に話題を広げる

もう一つは、タテに話を広げる方法だ。
これは直前のテーマを「具体的には?」と掘り下げていくことに相当する。

例を見てみよう。

・・・
相手:「去年一回、由布院に行ったっきり、旅行には出かけてませんね・・・」
(・・・気まずい沈黙・・・)
私:「由布院っていいところでしたか?」
相手:「あー、オフシーズンで閑散としていて空いてたので、良かったですね。」
(・・・気まずい沈黙・・・)
私:「そもそも由布院ってどこにあるんでしたっけ?」
相手:「九州の右側の、、、えぇっと、なんて言うんでしたっけ?あ、大分、大分です。」

一旦掘り下げてみたものの、再び沈黙に陥ってしまったため、もう一度由布院の話題からスタートして深堀りを行った。
同じことを繰り返せば、際限なく話を繋げられる。

由布院の話題が尽きたら、今度は大分を掘り下げてもいいし、九州の話題を掘り下げてもいい。その際、
「私、九州行ったことないんですよね。」とか、
「九州って火山灰ひどそうですよね」とか、
自分の情報や自分の思っていることを付加すると尚良いのは前述のとおりだ。

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まとめ

以上、シーン別に大きく2点、そのうち会話が途切れてしまった時の対策について更に細かく2点、述べてきた。
書店に行ってその手の本を読めば、もっと高等なテクニックはいくらでも手に入る。
とはいえ、元来口下手な人間がそんなものを一気に使おうと思っても、道具を選んでいる間に会話が途切れてしまうのがオチだ。
まずは簡単な方法で会話を楽しむ余裕を持って、それから次のステップに進んでみても遅くはない。

さっそく美容師さん相手に試してみよう。きっと上手く行くはずだ。

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