特養と老健の違いは何?高齢者向け施設の概要を徹底解説します!

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高齢者施設にはそれぞれ法律で定められた役割や目的があります。違いをきちんと理解できているでしょうか?高齢化社会に進む中で、これから私たちが知っておくと役立つ施設別の情報を説明します!特養、老健、グループホーム…聞いたことはあるけれど実際のサービス内容は分からないという方必見です。

特養と老健の違いについて

特養と老健という言葉を最近は特によく耳にする機会が増えました。日本は超高齢化社会に突入し、利用者の需要は高まるばかりです。30代、40代ならばご家族が入居されている場合もあるのではないでしょうか。まだだとしても、これから必要になる時期がいずれ訪れるかも知れません。

漠然と、どちらも介護サービスや生活の場を提供してくれる施設という印象がありますが、では違いは何でしょうか?将来介護する立場になった場合のために、知っておけば役立つ知識です。以下で説明していきます。

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特養とは?

まず特養は社会福祉法人や自治体などが運営している公的な介護施設です。東京だけでも200施設以上が運営されており、人気の特養は50万人以上もの待機者がいるとも言われています。以下で詳しい内容と特徴を見ていきましょう。

特別養護老人ホームのこと

特養は「特別養護老人ホーム」の省略形です。病気や障がいによって家での生活が困難になってしまった高齢者が入居でき、介護サービスを受けられる介護施設です。

要介護度が上がり在宅での介護が難しい場合や、一人暮らしで認知症を発症してしまった場合などで入居を希望される方が多いようです。また、病気や体調の悪化でやむを得ず退所になるケースを除いては、一度入居すると最期まで長期で暮らすことができます。

特養には介護職員のみならず、生活全般をケアしてくれる生活相談員や栄養士、ケアマネージャーが常勤しており専門スタッフによる手厚いサポートがあります。

主な特徴

有料にはなりますが、費用は他の有料施設に比べると安価になっており、これも人気の理由です。一般的な目安としては月額(家賃、食費、光熱費、雑費)で8万円~13万円程度とされています。

しかし誰でも入居できるわけではなく、もちろん入居条件があります。対象者は65歳以上で要介護度「3」以上の方に限られ、さらに施設ごとの要件を満たしている場合に入居できます。そして比較的入居が長期になるため、何年も待っている方もいるようです。

以上の理由で人気の特養ですが、医療行為は不可と法律で定められているため看護師による健康管理のみが実施されています。病気になったり持病が悪化した場合は病院へ一時入院をし、医療行為を受けることになります。

医療スタッフの数にも限りがあるため、継続的かつ高度な医療ケアが必要な方の入居は難しい場合があります。

老健とは?

老健も医療法人や社会福祉法人によって運営されている公的な施設です。医師が常勤しているので、介護付きの医療施設というイメージをすると分かりやすいですね。どんな役割があるのか、下で説明していきます。

介護老人保健施設のこと

老健と呼ばれる「介護老人保健施設」は病気や怪我の治療後に家に帰ることを目的に看護や介護、リハビリを受けられる施設です。特養とは違い一時的な入所になります。

短くて3ヶ月、長くても半年で退所になります。3ヶ月ごとに入所を継続するか否かの判定が行われ、帰宅できる場合もあれば半年に延長という場合もあります。大部屋での生活になり、トイレや浴室はほぼ共用になります。

主な特徴

費用は特養と同じく初期費用はかからず、月額8万円~13万円で入所することができます。世帯収入や部屋の設備によって金額に差が出てきます。

入所の基準は65歳以上の高齢者で要介護度「1」以上、病状が安定しており入院治療の必要が無い方に限られます。しかし認知症を併発している方の受け入れも可能です。

また40歳~64歳でも「特定の疾病」を持っていると認定されている方は入所基準を満たすため、入所できる場合があります。適格な医療ケアやリハビリを行うことが法律で義務付けられており、看護職員は特養に比べると約3倍の人数が配置されています。

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特養と老健との大きな違いとは?

特養と老健が基本的に違うのはその目的にあります。それぞれ違う法律に基づき運営されており、もちろんメリット、デメリットがあります。利用者の目的に合わせて選択するためにも知っておくことが重要です。

最終目標が違う

すでに少し触れましたが、特養と老健では目的としていることに違いがあります。

特養は長期のケアで最期まで入居できることを目的としています。医療行為は基本的に認められてはいませんが、需要の高まりを背景に介護職員にも対応出来る範囲で簡単な処置を認める規制緩和措置も取られています。

一方、老健の最大の目的は本人の希望を尊重し在宅復帰することに重点を置いています。施設としての魅力はリハビリを含めた医療ケアが充実していること、そして家に戻った後も通所や訪問によるリハビリ等のサービスを受けられることです。

空き室の出やすさ

長期入居が可能な特養は他の有料老人ホームと違い費用も低いため、入居待ちの方が多くいます。何年待ちという状況は当たり前のようなので、「今すぐ入りたい」という要望には対応できない現状があります。

それに比べると老健の場合は、最高入所期間が半年と決まっているので、空き室は出やすいようです。しかし都心部では満室の施設が多いようなので、入所したい場合は複数の施設に確認することも推奨されているようです。

グループホームの特徴について

高齢者が利用できる施設には特養と老健以外にも様々な施設があります。その一つがグループホームと言われるものです。グループホームは特養などの大型の施設とは違い、地域密着型の少規模の施設です。最近では大型施設の増加に伴い、グループホームの数も増加する傾向にあります。

認知症・障がい者対応の施設

主に認知症の方や障がいをもっている方が入居できる施設です。日常の生活が困難になった方がグループホームに入居し、専門のスタッフから援助を受けながら生活します。

入居条件には65歳以上の高齢者で要支援「2」または要介護度「1」以上の介護認定を受けている必要があります。また住民票のある市区町村内の施設のみが対象になります。

少人数で自立した共同生活を行う

グループホームでは入居者それぞれの方の能力に合わせ、共同生活の中での役割が与えられます。それは食事の準備から始まり、掃除や洗濯なども含まれます。

なるべく自立した健康的な生活が送れるようスタッフからのサポートを受けながら、家に居た時のように普段通りの生活をすることができます。

家庭的な温かい雰囲気が特徴

認知症を発症すると新しいことを覚えることが困難になります。グループホームではそういった症状に合わせ、なるべく少人数で長く一緒に暮らすという環境を作っているそうです。

少人数にすることで周りとの関係性も深くなり、共同生活の中で「家族」のような雰囲気が生まれます。また居室は別々に用意されることが多いので、一人の時間も大切にされます。

スタッフは入居者が認知症だからといって全てお手伝いするのではなく、出来る限り入居者の力で出来るように優しく見守る立場に立っているそうです。

ご家族にとって最善の選択を

様々な症状や状況に合わせ、入居されるご家族や介護をされるご家族にとって最善の施設を選択したいものです。長く施設に入居される方が少なくない今、同じ特養でもサービスや毎日の過ごし方は大きく違います。「知る」ことが大切です。

認知症でも昔の馴染んだ生活行動を大事にされる方もいます。そういったご家族にはどんな施設が合っているのか、出来るだけ希望を考慮してあげたいものですね。

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