正しいスキンケアに必要な角質層についての基礎知識まとめ!

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古い角質をはがして美しい肌に、といわれるとついナルホドと思ってしまいせんか?でもこれは多くの女性がおちいる危険なワナです。角質層について正しい知識を持って間違いケアにはまらないようにしましょう。

ケア前に知りたい肌の角質層の基礎知識

角質層は死んだ細胞だと聞くと、後は垢となってはがれていくだけという「用済み」のイメージを持つかもしれませんが、それは大きな誤解です。角質は死んだ細胞になることでバリア機能を果たすことができます。生きた細胞を直接外界に触れさせることはたいへん危険なのです。

その大切な角質層に充分役目を果たしてもらうために私たちは何に気を付けたらよいのかについてお話します。

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角質層の構造

表皮は角質層を作るための臓器

角質層は皮膚のいちばん表面にある部位で、それを構成している細胞はすでに死んだ細胞です。生きている細胞のような厚みはなく平べったいけれど丈夫な細胞が何層か重なっているのが角質層です。

人の皮膚は真皮と表皮からできていますが、表皮は角質層を作るための臓器ということができます。表皮は基底細胞から有棘細胞、顆粒細胞へと徐々に形を平らに変えながら角質に変化していきます。

基底細胞から角質細胞になるまでに約2週間、角質細胞になってから垢として剥がれ落ちるまでに約2週間の合計4週間を1サイクルとして肌はターンオーバーします。この過程で早すぎも遅すぎもせずに順調に進んでいると、正常に育った角質層が形成されます。

表面の角質が洗い過ぎやピーリングなどで早くはがされると、肌のバリア機能が弱くなるので基底細胞から顆粒細胞への変化も早くなり、その分いわば作りの雑な角質ができることになります。

角質層の厚さはわずか0.02mm

表皮層の厚さは約0.2mmで角質層はその10分の1の0.02mmのです。0.02mmというとちょうどキッチン用のラップフィルムの厚さですが、この薄い角質層は何層かの角質とそれをつなぐ細胞間物質でできているきわめて丈夫な構造物です。

また、角質とラップフィルムは単に厚さが似ているだけではなく、肌や食品を乾燥から守り、同時に外部からの異物の侵入も防ぐという点も共通しています。

角質層を構成する成分

1つひとつの角質は死んだ細胞で、ケラチンという丈夫なタンパク質で作られています。また角質は内部にNMFと呼ばれる天然保湿因子を抱えていて、それが水分を保つ役割をしています。NMFはナチュラル・モイスチャライジング・ファクターの頭文字です。

また、角質の周りには角質細胞間脂質があって、やはり水分保持の役目をしています。角質と細胞間脂質は、積み重なったレンガとそれをつなぐセメントによくたとえられます。レンガというには角質は薄すぎますが、角質を細胞間脂質がつなぎ留め、2つがワンセットで役目を果たしているという意味ではその通りです。

細胞間脂質は角質層に水分を保持するためにも、角質同士が剥がれてしまわないためにもなくてはならない構成要素です。細胞間脂質にはいろいろな成分が含まれますが、その約40%がセラミドと言われる水分の親和性の高い脂質です。

角質層の役割

乾燥から肌を守る

角質層には2つの大切な役割がありますが、そのうちの1つが保湿です。海の中で発生した生命が陸上生活を始めるにあたって欠かせなかったのが乾燥対策で、皮膚の表面を角化させるのがその1つの回答でした。

角質は強靭なケラチン質(タンパク質)でできていますが、その内部にはNMF(天然保湿因子)があり、それが水分を保持する役割をしています。角質層全体が保持する水分のうちの20%弱が角質の内部のNMFによって保持されています。

細胞間脂質での水分量の保持

角質と角質の間は細胞間脂質という水分保持能力の高い物質でうめられています。先ほど述べたレンガとセメントのセメント部分です。

細胞間脂質はセラミドなどの水分と親和性のある脂質でできているので、角質層は水分と脂質が何層にも積み重なった乾燥しにくい構造になっています。この細胞間脂質には角質層全体の約80%の水分が保持されています。

バリア機能

角質層のもう1つの重要な役割がバリア機能です。生命体では外から異物が体内に侵入しないような装置が致命的に重要です。わずか0.02mmの厚さの死んだ細胞の層である角質層がこの大切なバリアの役目を果たしています。

外から加えられる物理的な力は真皮層や皮下組織がクッションになってやわらげていますが、雑菌や異物の侵入を阻止するのは表皮の役目です。このバリア機能が低下すると、化粧品でかぶれるなどのいわゆる敏感肌になります。

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角質層の育て方

角質をはがしすぎない洗顔をする

角質層は表皮がターンオーバーにつれて形を変え、成分を変えながら形成されるものです。細胞としての生命を終えてからが役割の本番というユニークな器官でもあります。

水分保湿能力が高くバリア機能が優れている角質層を育てるには、育つ時間を与えることが大切です。そのために大切なのは角質を無理にはがさないことです。とくに洗顔のときは角質が潤ってはがれやすくなっているので、古い角質を取るという意識で洗うとどうしても角質のはがしすぎになります。

角質をはがしすぎるとターンオーバーが早まって、丈夫で美しい角質が育つ時間が確保できません。ターンオーバーが早まることを新陳代謝が活性化するとして、肌に良いことのように言われることが多いのですが、角質が育つためにはマイナスになります。

角質をはがすことで一時的に下からきれいな角質が現れたとしても、それは水分保持能力やバリア機能が低い角質で、長い目で見ると肌の美しさは少しずつ損われていきます。

化粧水で水分の補給

角質を育てるためにまず注意すべきことは、肌を乾燥させないことです。肌が乾燥するとバリア機能が低下するので、防衛手段として肌は皮脂の分泌を活性化するとともにターンオーバーを早めます。これがテカリの原因や角質が充分に育たない原因になります。

充分に水分保持能力がある角質層は汗と皮脂だけで肌を乾燥から守ることができますが、大人の女性の場合はやはり化粧水で水分を補ってやる必要があります。汗の多い季節に保湿成分を多く含む化粧水を使用するのは化粧崩れの原因になるので、季節に合わせた化粧水選びをする必要があります。

乾燥しやすい部分は美容液で保湿強化

角質層が薄く乾燥しやすい目の下や、つねに乾燥気味になるシミの部分には美容液の部分使いがおすすめです。美容液には保湿の力が高い成分が配合されているので、塗ってから時間がたった後でも汗などの水分を取り込んで肌を潤す効果があります。

真冬の乾燥がきびしいシーズンは顔全体に美容液を使用するのもよいでしょう。しかし、汗を大量にかく夏に美容液を顔全体に使うと角質層に水分が溜まりすぎ、化粧崩れの原因になります。また角質が水分でふやけてしまうので、まだはがしてはいけない角質までちょっとした刺激ではがれてしまうこともあります。

クリームでふたをして保湿力アップ

化粧水で保湿しただけでは角質層の水分は時間とともに失われていくので、表面をクリームなどの油性化粧品でおおうことが大切です。ここまでやってスキンケア(基礎化粧)はやっと完成で、化粧水や乳液の段階で止めてしまっては最後の仕上げを怠ることになります。

皮脂の多さやテカリを気にする人はクリームを嫌うことが多いのですが、それはむしろ逆効果です。皮脂の過剰はクリームを嫌って肌を乾燥させることで生じることが多いからです。

日々の正しいケア方法が大切です

角質層皮膚のいちばん表面にある死んだ細胞の層で、やがて赤となってはがれ落ちていくものですが、非常に大切な役割を持っています。

その役割とは、私たちの身体や肌を乾燥から守り、外部の異物からも守るバリア機能です。表皮細胞は約4週間のサイクルでターンオーバーをくり返して、つねに新しい角質を供給し続けています。

このサイクルは早すぎても遅すぎても充分にバリア機能を果たす角質は生産されません。私たちが角質は死んだ細胞だからといってはがしすぎたりすると、ターンオーバーに狂いが生じて敏感肌などの肌トラブルを招くことになります。

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