必ず貯まる本多式貯蓄法: 本多静六「私の財産告白」の書評

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本多静六は林学博士という肩書きを持ちながら独自の蓄財法と投資法で一代で巨額の財産を築くことに成功し晩年にはそのほとんどを寄付したという人物。上記の「私の財産告白」は本多の貯蓄、投資法及び人生哲学が記されており長く読み継がれてきた名著です。貯蓄と投資手法、さらにはもっと大きく人生訓に至るまでの、実際に実行し成功した人物によるこれほどまでに包括的かつ実践的に著された本というのは私は知りません。

本多式貯蓄法

本多静六で有名なのは何と言っても「本多式貯蓄法」と自らが名付けた貯蓄法です。今回はその概要を紹介します。貯蓄がある程度貯まった後の投資法やその他の内容については本書をお読みください。

彼の貯蓄法だけを手っ取り早く知りたければ紹介した本をあえて買う必要はありません。国立国会図書館の近代デジタルコレクションで無料公開されている本多著の「幸福への道」P32〜38を読めばいいだけ。ここで「必ず貯る本多式貯蓄法」と題した貯蓄法が紹介されています。

http://dl.ndl.go.jp/

<本多式貯蓄法の概要>

・通常収入の4分の1を天引貯金する。

・臨時収入の全部を貯金する。

たったこれだけ。実にシンプル。こうして書くと呆れるくらいに単純ですがこの2点を彼は25歳の時から15年間継続し続けた結果、年棒よりも利息が多くなったといいます。積み重なった複利のパワーは実行した者に平等に与えられます。

貯蓄を行うに当たって、どのような態度で臨めばスムースに継続できるかということについても、上掲にリンクした数ページの短い文章の中で紹介されていますので参考にしてください。

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現代に生きる我々への示唆

貯金がアナログで行われていた(ATMもネット預金もないので)本多の時代よりも、現在の方がこれを実行する自動化システムを容易に作ることができるようになりました(具体的な手法はお金を貯め、本格的な資産運用の前に、お金を貯め、運用する「仕組み」を作ろうに書いていますので参考にしてください)。本多式貯蓄法のプロットはそのままで、システム化によって簡単に天引貯蓄できるわけです。

最後に、省略しがちだけど重要なこと。

私は、まず家族一同に理解してもらうことが先務であると考え、この4分の1貯金を実行しさえすれば、三年目にはこれくらい貯まり、十年目にはこれくらいになるからと、利息算によって仔細に計算してみせ、努めて家族に前途の希望と光明とを認めさせるようにしました。
(現代仮名遣いに改めた。)

万事にあてはまることですが継続するにはモチベーションをいかに保ち続けるか、が重要です。家族がある人にとっては貯蓄は自分だけの問題ではありません。貯蓄していけば将来これくらいに増えるという目算を立て家族で共有することは貯蓄のモチベーションを維持する強力で重要な手段となります。

単純で簡単に思えてしまう「本多式貯蓄法」ですが、実践するには各人それぞれのちょっとした工夫が必要かもしれません。そのためのツールはたくさんあるので、あとは自分にあった方法でいかに有効に活用していくかが大切ですね。

現代にも通じる100年前の貯蓄法: 2 個の指針と 4 個の具体策

2016.08.17

 

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