酒タバコの年齢確認について:コンビニの年齢確認に腹が立つけど、悪いことなのか

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http://pirori2ch.com/archives/1733547.html

 

ネタ提供と聞いて、体脂肪率25%のおっさん堕天使がゆっくりと降臨してきました。ほら見て……僕のなかのモンスターがそれなりの社会的認知を得たよ……。

というわけで日曜の昼下がり、みなさまいかがお過ごしですか。俺はマルタイカップラーメン縦型BIGを試食だと言いはった食った結果、どう考えてもカロリーオーバーです。世界人類が太りますように。やせないと……。

というわけで、タバコの年齢確認の問題です。

じーさんが暴れた云々の問題は別としまして、リンク先のブコメを見る限り、あんがい店側やシステムのほうを叩く意見も見られました。

俺の意見はこうです。

まず、未成年がタバコやお酒を買うことは法律で禁止されています。よって、買いに来た時点で法律に違反しています。つまり、万引きやるためにポケットにうまい棒を入れた状態です。法律はよく知らんのですが、違法行為である点では一緒なので、とにかくやっちゃいけないことをやってるわけです。

万引きなら、外に出た時点で万引き成立なんで、俺は防犯カメラで様子を窺っており、外に出た時点であとを追いかけるわけです。

ところがお酒とかタバコの場合、店員というチェック機関があります。で、売った時点で店員や店舗責任者は法律に違反することになるわけです。チェック義務を怠ったわけですね。

さて、この状況で、タバコを買いに来た未成年が、年齢確認をしたらキレました。俺にしてみればこれは「法律違反させてくれたっていいだろ!」という意味にしか思えません。よって可能な限りのいやがらせをします。

まあそれはよろしい。

店員も人間なので、年齢確認こわいです。特に未成年でタバコを買いに来る人は、正直たいてい治安悪いです。最近ではそうでもなくなりましたが、最初のころは8割方キレる、という感じでした。手が出た事例はうちの店ではないですが、困ったことに、治安の悪いお客様たちは、たいてい集団で来ます。たいていは3人とか4人がかりで「なに、売れねーの?」「サービス悪ぃwww」「そういうこと言うわけ?」「ふざけんなよ!!」などとさんざん怒鳴り散らすことになります。

その状況を怖がらない人はあまりいないと思います。

ちなみにそういう若者たちは、原則ひまだったりするので、店に女子バイトしかいない時間帯とかを狙って来ます。手が出たことはないですが、バイトが怖がって泣かされた事例なら、何度あるかわかりません。ちなみに警察を呼ぼうとしてバイトのうち一人がレジを離れると「なに、警察に電話すんの? 言っとくけど俺ら逃げるよ。オマワリ来てもだれもいねーよ? したきゃすれば?」ということになります。つまり、連絡されないように監視してるわけですな。

さらにいうと、うちみたいに地元密着タイプの店では、そういう若者たちも知人が多い。よって、知人のいる店を狙うパターンが増えます。つまり「売らねーとあとでどうなるかわかってんだろうな」という脅迫が来ます。向こうもタバコや酒は入手したいですから、頭を使うわけです。ちなみにうちの店では、保険証の偽造ってのが一回ありましたね。知人の免許証を借りてくるのなんざいくらでもあります。

うちの店は直接に手が出た事例がないだけマシで、もっと際どい目にあったお店はいくらでもあると思います。

さて、この状況をどうにかしなけりゃならん。

そこで某数字のつくチェーンが導入したのが、レジカウンターに「30歳以上ですか?」という質問を書いた紙を貼っておき、30歳以下ならすべて年齢確認をする、というやりかたです。これが有効に機能したかどうかは知りません。

もうちょっとシステム的に確実なやりかたはないのか、というふうに考えたときに出てきたのが、レジでのシステム的な年齢確認というやつなんでしょう。

で、あの年齢確認の意味なんですが、20歳以上を押そうがなにしようが、売った時点で店の側はアウトなんで、実質なんの役にも立ってません。つまり、責任回避の役にすら立ちません。もし役に立つことがあるとすれば、怪しい年齢の人間を前にしたときに「あなたは20歳以上だと宣言したはずなのに、なぜ身分証明証を出せないんですか?」という無言の圧力をかけることができること、それくらいだと思います。それくらいっつったって、けっこう意味はあるんですが。

つまり根底にあるのは「年齢確認をすると殴られる可能性がある」という危機感なわけです。実際殴られた事例はたぶん数えるほどしかないにしても、向こうが恐怖を与えて売らせようとすることだけは確実です。

もちろん、俺は年齢確認もします。パートのおばちゃんなんかも「こら、だめでしょ」くらいのことは言えるし、もちろん確認します。しかしそうなると、彼らはかならず「店のいちばん弱い部分」を狙います。なにしろこっちは24時間営業。すべての時間帯でがっちり店を守ることなんでできるわけがないです。そういうアキレス腱を抱えている以上、報復が常に怖い。よって、俺がとった手段は「もう二度とそういう若者たちが店に来たくなくなるようにする」ということでした。彼らはタバコも買おうとしますけど、一般的に地元近辺でうろうろしてるんで、実はそれ以外の商品もすべて買います。俺は、その売上をすべて切り捨てました。そのほうがまだメリットがある。それくらい、事態は厄介です。

俺は店にいてこういう経験をしているため、年齢確認のシステムが悪いとは思えません。というよりまだこれでもぜんぜん足りなくて、そもそも全員の身分証明証提示を必須とするか、あるいは酒とタバコに関しては、一般的な小売店舗で扱うべきではないとすら思ってます。もちろん店の売上は激減するでしょうが、ぶっちゃけタバコ売れたって儲け出ねえからどうでもいいわ。あれ値入圧迫するから売れかたによっては逆に店の利益減るん……。

というわけで、ことはかなり構造的な問題です。もちろん「商売やってんだから、そこまで含めて店でどうにかすべきであって、じーさんにまで確認させる必要はないだろ。それは店の怠慢」という考えかたも成立します。この意見はそのままで「店で働いてる学生バイトに、恐怖に打ち勝って毅然とモラル無法地帯の若者を撃退しろ」という要求のことです。ふつうの時給でそこまで要求することは俺にはできません。

じゃあ時給を上げろって話になりますが、たとえば最低時給が1000円になったら、うちの店はかなり危ないです。たぶん、死ぬ。あ、いや、1000円くらいならなんとかなるかな……1500円はアウトだろうなー。じゃあそういうフランチャイズのシステムが悪いんだろ、もうちょっとロイヤリティ下げろやって話になると、今度は本部機能が弱くなって、商品開発力なんかに悪影響が出ます。某青い看板のチェーンなんかは競争に負けてしまうかもしれません。

いやいや、そもそも警察力の強化が必須だろっつっても、そこまで警察も細かく対応してくれるわけでもないです。警察が手を抜いているというわけではなく、むしろうちの所轄の警察署の人たちはかなり親切で熱心なほうです。こっちが頼んでもいないのに、いつのまにか駐車場にたまってるお子様たち注意してくれてたりするし。

もう、店の側としては、ほんとに用心棒でも雇って、治安の悪いお子様が来たら「先生、お願いします」とかやって追っ払ってもらいたいくらいです。まあ、そういう仕事をしてくれる人たちが社会にいないわけではないでしょうが、そうなると今度は人件費だけでは済まない問題が発生するので、それは遠慮したいです。

というような「どこに責任をかぶせたらいいんだ」ということが明確に断言できないときに、これは構造的な問題っていうんだと俺は思ってます。

なによりね、いま喫煙者、飲酒者、うーん、特にタバコか。タバコ吸ってる成人のなかで、未成年のときには吸ってなかったよって断言できる人って、比率としてそこまで多くないと思う。これがうちみたいな地域になると、タバコなんざ十代から吸っててあたりまえで、親が子供に買い与えるなんて光景はざらに見ます。陰で子供に渡すならまだしも、その場で渡したりする。つまり、なんら未成年者の喫煙を悪いことだと思ってないんです。インターネットからはそういう大人たちはほとんど不可視ですが、現実的にはそういう世界は確実に、それもかなりの割合でこの世に存在します。あと酒については20歳になるまで飲んだこと自体まったくないよって人間、相当に少ないんじゃないかと思ってます。未成年者の飲酒は法律で禁じられています。言葉でいえばそれまでですが、ということは、興味半分で親のビールをなめたらそれは犯罪です。おもしろ半分に子供に酒を飲ませるオヤジは犯罪を幇助しています。それは自分の子供に「人のものを盗め」と教えているのと同質だ、ということです。

もちろんこれは極論ですけど、とにもかくにも、この国では、未成年者の飲酒喫煙はダメってことになってるんです。その前提がある以上、やっちゃったら犯罪だよと。実質的には社会的なお目こぼしがあるほうがおかしいです。俺自身は5歳がタバコ吸ってニコチン中毒になろうが、10歳が酔いつぶれてアル中になろうが他人のことなんでどうでもいいですが、とにかくダメっていう法律になっている以上、それを遵守するしかないです。

もし、この構造的な問題をどうにかしたいのであれば「未成年者の飲酒、喫煙はすべて犯罪行為であり、万引きや傷害と本質的にはなんら変わらない」ということを周知徹底する以外に方法はないと思ってます。じゃなきゃ政府直営の公的なタバコや酒の販売ショップ限定で扱うか。つーかいっそ交番で売れや……。

さて、件のレジ破壊神の話から完全に逸れています。

うちの店ではレジ破壊神の降臨はまだ見たことがありませんが、女子バイトがじーさんにものすごい勢いで怒鳴られ、泣きながら電話をしてきて、俺が店に急行したことが数度あります。ほとんどのケースでは「責任者が店に来る」というと、逃げます。弱い立場のものにしか怒鳴んないですな。ちなみに運よくまにあった場合には「では、年齢確認をしない店で買ってください」と申し渡します。そうすると「近い店で買ってなにが悪い」などの反論が来ますので「いえ、うちが利用してほしくないんです。うちの店を利用しないでください。うちの店のことは周囲にさんざん悪く言ってあるいてかまいません。どうぞ最悪な店だと言いふらしてください。それでうちの売上が減ってつぶれればあなたの勝ち、減らなければうちの勝ちです」などと言うと、発狂したように怒鳴り散らしながら帰っていくケースが多いです。もう二度と来ないです。ばーかばーか(これ言うから叩かれる)。

ただねー、これ実際は、怒鳴るじーさんって、ほとんどの場合酔っ払ってると思うんですよね……。少なくとも、俺の知ってるケースでは、年齢確認の件に限らず、理不尽なキレかたするじーさんって、顔に出ないけど酔っ払ってる例が多い。言葉もはっきりしてる。いっけんまともに見えるんだけど、近づいてみると酒くさい。そういうパターンが実に多い。

リンク先の件について、俺がまず思ったのはこっちですね。あの世代のじーさんって「酔って絡む」ことについて、自他ともに甘い傾向がある。リンク先には「酔って暴れ」などの文言は入ってないですが、酔ってなきゃここまでいかねーよなーとも思うわけです。

あ、そういえばこの「年齢確認ボタン」に関する本質的な話、関係ない人間に余計な手間取らせるのはどういうことなの問題ですが、俺はこれについては「原則的には」未成年は絶対に買えないシステムを社会的に構築すべき論者なんで、こういう中途半端なシステムはいりません。現実的にはトラブルを引き起こすことも多い以上、こんなもんなくして、怪しい年代の人間にきっちり年齢確認できるように店を作るか、あるいは俺みたいに、酒タバコ買いに来た未成年に執拗にいやがらせして「もう二度とてめえの店には来ねえ!!」と叫ばせて、地域全体でのその層の店に対する評判を最悪にするかです。ちなみに俺は、未成年のときにタバコを買おうとしてた人が晴れて20歳になって、堂々とタバコを買いに来たときでも、毎回執拗に年齢確認をします。その人が30歳、40歳になって、子供ができて家庭を持って「あのころは俺もやんちゃしててさー」みたいなこと言う年代になっても、俺はかけられた迷惑は絶対に忘れません。許す気もありません。

ああそうだ。年齢確認ボタンに関するトラブルを減らすには、押してもらったあとに「ご協力ありがとうございます」と言わせるところまでをマニュアル化すると、だいぶマイルドな反応になると思われるので、未実施の店舗があったらぜひやってみるといいです。なお、そのときは相手の顔を見て笑顔でお願いしますね! あなたのその素敵な笑顔でお客さんを癒してあげてください♪

なんか気持ち悪いラストになった。

※追記

売るだけなら違法ではない、未成年者自身が使用すると知っていながら売ることが違法ってのは確か遠い昔にどこかで聞いたような気がするが……ぶっちゃけ忘れてました。なぜ忘れたかというと、俺にとっては重要じゃなかったからだと思われます。つまり「知ってるか知らないか」って話だと押し問答になっちまうので、そんなんだったら「確実に売らない」ほうが重要だったからだと思われます。

まあ詳しくはブコメをご参照のほど。この点では指摘のほうが正しく、俺がまちがってます。

あと、万引きと同等扱いするのはどうなのって話ですが、ごめん、これわかってて書いた。精密な議論として考えるなら、同列に論じていいことではないと思います。

んで、タバコを未成年に売ってしまった時点で基本的に店も共犯者的な扱いになるわけなんですけども、それでもし店員や経営者が処罰される、悪くすると販売免許自体が召し上げになるっていう現実からすると、店の側の意識としては、どうしても「被害を防ぐ」って感じになってしまう。つまり「店の側の情緒的には同列」ということで、まあタチの悪いレトリックといえます。

俺自身、どうもこの問題ではやっぱり感情的になってしまう部分があって、ちょいとやりすぎたかなあと反省している次第です。これでもだいぶ抑制したつもりだったんだけど、やっぱ脳じゃなくて脊髄が文章書いてるっぽいですね……。

ところで、とんでもねーアクセスが来てます。やっぱ関心高い話題なのね……。

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